〔弁護士 北岡秀晃〕
スター・ウォーズの第7作「フォースの覚醒」が上映中です。ディズニーがルーカス・フィルムを買収して初めて製作した映画です。オープニングの「じゃん」と言ってスター・ウォーズのテーマが流れるところは、何度聞いても鳥肌が立ちます。さすがに、映像はきれいですし、テンポも良く、退屈する間もなく終わったという印象の映画でした。ただ、以前のシリーズの登場人物(俳優)が出てきますので、「年を取ったなあ」という印象も受けました(見る方も年を取ってるんですけどね。)。
スター・ウォーズオンライン百科事典によると、「フォース(Force)は銀河系のあらゆる生命を繋ぐエネルギー場である。」とされています。生きとし生けるもののエネルギーは生けるフォースによって表現され、そのエネルギーは銀河を一つに繋いでいるのだそうです。このフォースを学び、正しく使うものがジェダイの騎士です。但し、フォースには暗黒面があり、このダークサイドに落ちたダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)が、息子であるルーク・スカイウォーカーによって救われる親子の長い物語が、スター・ウォーズの第1作から第6作といえます。
ジェダイの騎士であったアナキン・スカイウォーカーが、ダークサイドに落ちたのは、子どもを出産する妻の命を救いたいという強い思いが原因でした。心の弱さにつけ込んだシスの暗黒卿の誘惑によって、アナキンは暗黒面に落ち、ダース・ベイダーとなります。
ちょっとした心の乱れ、不満、憎悪や不安などは、フォースの暗黒面に陥るきっかけとなります。そのため、ジェダイの騎士は、常に心の平静を保つよう修業を続けなければなりません。
このあたりは、私たちの実生活でも参考とすべきところかも知れません。立派な成績を上げた元野球選手や著明な芸能人が覚せい剤に手を出したり、若い野球選手が野球賭博をやったり。私たちの業界でも、預かり金を横領する弁護士や、例えばわいせつ行為に及ぶ法律関係者も少なくありません。
フォースの暗黒面に落ちることのないよう修業を続けましょう。
My The Force Be With You(フォースが共にあらんことを)