
〔北岡秀晃〕
ロンドンに入って3日目は1日自由行動です。朝に余裕があるため、スーツケースに入れてきたランニングシューズを履き、独りでロンドン市街のジョギングを楽しみました。

午前6時過ぎにラッセルスクエア横のホテルを出て、スマホの地図アプリをたよりにテムズ川方向へ。まだ、真っ暗で月が出ていました。南に進むと、お目当ての王立裁判所(Royal Courts of Justice)がありました。そこで西方向に進むとトラファルガー広場があり、ナショナルギャラリーが見えます。さらに、南方向に進むと官庁街となり、エリザベスタワー(その時計がビッグベン)、ウエストミンスター寺院やイギリスの議会があるウエストミンスターパレスあたりに到着します。ウエストミンスター寺院の横には最高裁判所ありますが、意外に小さい。まさにロンドンの中心をランニングするのはとても爽快で心地よいものでした。

その後バッキンガム宮殿からピカデリーサーカスを経て帰る予定でしたが、ミニマラソンの催しが予定されていたのか道路の封鎖作業が進められていました。そのため、テムズ川沿いをランニングして帰ることになりましたが、おかげで朝焼けのロンドンアイと日の出を見ることができました。およそ1時間あまり、距離にして10キロ足らずでしたが、忘れられない思い出になりました。

朝食を食べた後は、ナショナルギャラリーで絵画を堪能し、ハイドパークのベンチで遅い昼食(サンドイッチ)を食べ、老舗百貨店であるハロッズ (Harrods)におみやげを買いに行きました。いろんなトラブルのあった旅行でしたが、幸い私たちは幸運に恵まれていました。ところが、トイレに行って、地下の店舗でおみやげを探し、いざレジに行くという時になって、ズボンのポケットに入れていたクレジットカードがないことに気づきました。落としたのか、すられたのか。青くなって、いろいろ探しましたが見つかりません。どうしたらよいのかパニックになりかけましたが、店外に出てネットにつなげると、カードを紛失したときの方法がわかりましたので、直ちに利用停止の手続をとりました。スマホはバッテリーが切れる寸前でしたが、何とか手続を終えることができました。カードのタッチ決済は広く行われていますので、利用可能ではあったと思いますが、幸い紛失したカードを使われることはなかったようです。まだつきはあると、カードをなくした話は笑い話となりました(クレジットカードを複数持っていることは海外では必須ですね。)。

旅行の最終日、ロンドンからヘルシンキに飛び、乗り継ぎまでに待ち時間がありましたので、ヘルシンキ空港のラウンジに行きました。そこで軽い食事をしつつ、無料のお酒(ビールやワイン)を飲み放題で堪能しました。それまでパスポートやカード、日本円が入った財布など貴重品を入れたウエストポーチは身体からはずすことはなかったのですが、旅の終わりで気が緩んだのでしょう。このときははずしてイスにそのまま置いた状態で、気持ちよく飲んでいました。
そして、ラウンジを出て、待ち合わせ場所のゲートへ行く途中です。この旅行でいっぱい飲んで食べてお腹が出てきたなどと話をしたときに、腰にウエストポーチがないことに気づきました。ラウンジを出て、もう数分は経っていたと思います。さすがに血の気が引き、ラウンジへ走りました。これが本当の出来事か、夢であればと願いながら走りました。そして、ラウンジに戻ったところ、私が座っていたイスにそのままの状態でウエストポーチが置かれているのを発見した次第です。
よくぞ、誰も持っていかなかった。あの時お腹が出てきたという話をしていなかったら、もう少し気づくのが遅れていたら、1人ヘルシンキに取り残されるところでした。
やはり海外旅行はエキサイティングです。

