〔弁護士 山﨑靖子〕

2004年(平成16年)4月に奈良家裁・簡裁の調停委員を拝命し、早20年。
11月1日に、最高裁長官に表彰されました。
ネットで調べると、「調停委員15年以上・200件以上・人格識見共に高く,職務に精励して他の模範とされた者」が条件だそうです。
いつの間にか200件超したんだなあ、人格識見高いんだ私、と感慨にふけりつつ、最高裁に行ってまいりました。

東京は雨の前で蒸し暑い。電車を乗り継ぎ永田町で降りる。
外に出ると、最高裁らしき建物が見える。30年ぶりの最高裁。
「懐かしい・・・・・」という感慨は全くない。全く覚えていない。
ちょうど30年前、健康診断に来たっけ・・・・(昔は、司法試験に受かったら、最高裁判所で健康診断がありました)。
「虎に翼」のよねちゃんのように、大法廷で弁論するために来たかったなあ・・・。

2時半開始の表彰式だけど、2時までに集合するようにとのお達し。
1時半ころに正門のところに着くと、ばらばらと礼服を着た人たちが正門から入っていく。
私も入る。
ところどころに職員さんたちがいて、「おめでとうございます」と言われる。
表彰されるために来た実感が湧く。

式場の前の受付のところで「いろはす」の小ボトルをいただく。
飲みながら式典の開始を待つ。
 ・・・・・表彰式自体は20分程度で終わりました。
記念品は最高裁判所の銘が入った金杯。

その後、大法廷などを見学して終了。大法廷はテレビとかで見たのと同じ。
せっかくだから、壇上の椅子に座る。それほど高くない。
東京駅で買い物して帰宅。
不思議な1日でしたね。

裁判で白黒つけるより、多少は譲ってでも紛争を早期に解決する。
「早く終わらせてストレスから解放されたい」というニーズは大きい。
今後とも利用者の皆さまに満足のいく、よりよい調停のあり方を考えていきたいと思います。